経年変化を楽しむ

木塀の経年変化は美しいと感じます。
黄色味がかった木目から、徐々に灰色がかった色味に変化し、深味が増します。
板塀は、自然素材ですので、樹木の背景としては、馴染みやすく、お互いを引き立てます。

エントランス部分には、春を告げるマンサク、幹肌が美しいアオダモ、板塀を包みこむよう配置しました。
既存の駐車場、花壇には、セメントに細かい鉱物を混入、上塗りを施し、自然素材になじみやすい質感を出しました。
アプローチには、大谷石を土に直接置き、苔が自然発生するよう試みました。

玄関脇、リビング前の空間は、雑木の庭をご提案しました。
整いすぎない樹形の雑木を選択し、あまりつくりこまず、植え込みました。
限られた空間と光の中、この環境にあった植物を植えましたが、人間同様、植物も環境に慣れるまで時間がかります。本来の美しさを見れるまで、1～2年は必要ですので、Kさんと共に見守っていきたいと思ってます。
間接照明や小物の配置が素敵なリビングから見える庭の風景が日々の癒しや活力に繋がっていきますように。。。